グロース市場の上場維持基準についての改革案が公表された。今回のテーマ「振興企業はどう変わる?東証グロース市場改革」について宇田川さんが解説する。現行10年後の時価総額40億円以上から、2030年以降は上場5年経過後、時価総額100億円以上への変更となる。グロース市場の見直しの狙いは、2つある。1つ目は機関投資家の投資にも耐えうる自家総額規模への成長。2つ目はグロース市場上場銘柄の洗い直し。グロース市場自体が成長企業の集合体と言われることもあるが、市場の株価パフォーマンスでは、グロースは思ったより上がっていない。全市場銘柄増加数とIPO数を比べてみてもやはり下回っている。これらを踏まえ宇田川さんが注目する銘柄は「トライアルホールディングス」。ポイントはグロース市場内でも売買代金上位、TOPIXへの組み入れにも期待などを挙げた。