「アメリカ高金利に潜む負のリスク」にあついて青木大樹の解説。トランプ2.0前回とは異なりかなり政策や主要人事ポストの人選を事前に準備していたこともあり迅速なスタートだったと思っている。懸念されている関税強化は段階的なアプローチをとっていてインフレ率への影響を配慮しつつ今後貿易交渉の材料に用いていくのではないかと感じている。グラフ:利下げ開始前後の米10年債利回りの動きを紹介。米国経済自体はやはりAIによる投資の拡大であったり株価も堅調と考えている。賃金上昇率も高い状況なので金利の上昇でも十分に耐えられると見ている。注目しているリスクは米国金利の高止まりが他国へ波及していくところ。米国の高金利が継続することは国債の利払いの拡大による財政負担増という問題にもつながってくる。グラフ:米国タームプレミアムとの相関係数を紹介。自国の金利の高止まりにつながってしまうと特に新興国は財政の負担の拡大リスクなどが意識されやすい。むしろアメリカよりも他国の方のリスクに注目している。