「消しゴムが紙のケースに入っているのは周りのプラスチックとくっついちゃうから」について、文房具メーカーで消しゴムの商品開発をしている花岡さんが解説。消しゴムはイギリス人化学者ジョゼフ・プリーストリーが天然ゴムに鉛筆の文字を消す効果があることを発見し、1770年に誕生。日本に消しゴムが伝わったのは明治時代初期。当時、消しゴムにケースはなかった。輸入に頼っていた日本だが、日本国内でも製造を開始。最初は天然ゴムで消しゴムを作っていたが、価格・品質が安定せず、紙を破ってしまうということもあった。低価格で安定したものを供給するためにプラスチック消しゴムが開発された。しかし、多くの使用者からプラスチック消しゴムを放置しておくとくっついてしまうという声が。その原因が「軟化剤の移行性」。石油由来のものに触れ続けると軟化剤が移動してしまう性質のこと。そのため、消しゴムは紙のケースに入れられることとなった。