パレスチナ・ガザ地区の停戦と人質解放の交渉を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスが最終合意に達した。交渉を仲介したカタール・ムハンマド首相は15日、「合意は平和をもたらす」と述べ、イスラエルとハマスが最終合意に達したと発表。第1段階として19日から6週間の停戦を実施し、ハマスはガザ地区で拘束する人質33人を解放する。引き換えにイスラエルは収監しているパレスチナの囚人を釈放する。この期間中、ガザ地区には物資も運び込まれる。その後、イスラエル軍の完全撤退など第2段階に移行するための交渉が始まる。おととし10月7日以降、ガザ地区では4万6707人が死亡していて、恒久的な停戦につながるかが注目される。米国・バイデン氏は急きょ演説に臨み、「この日がようやく訪れた。中東にとってより良い未来への新たな機会」と歓迎した。この取り組みはトランプ次期政権にも引き継がれる。