国際情勢の悪化を背景に核弾頭を増強するなど軍備拡大を進めるフランス。一日兵役がより強化されている実態を取材した。パリ郊外フランス軍の施設で教官の合図とともに一斉にレーザー銃を構える若者たち。1997年に徴兵制度が廃止されたが16歳~25歳の国民には一日だけ軍隊で教育を受ける義務を課している。これまでは形式的なものだったが去年9月から内容が大幅に刷新された。背景にあるのはアメリカ・トランプ大統領がちらつかせるNATOからの脱退。ウクライナ侵攻イラン情勢の悪化などを踏まえマクロン大統領は軍備拡大へ舵を切った。これを受け「一日教育」もより実践的になった。中東で発生した紛争からフランス人を救出する想定で教官が司令を出し参加者が戦術を考え装備品の使い方も軍人から学ぶ。「一日教育」参加の証明書がないと運転免許証の取得や就職先に制限があるという。フランス政府は今年9月から18歳、19歳を中心に志願制の兵役(10カ月間)を開始。自国防衛の動きが加速している。
