ドンスコイ大公の遺骨発見にはどんな意味があるのか。プーチン大統領は先月20日、ドンスコイ大公の遺骨が発見された教会を訪れた際、「奇跡的な遺物の発見だ」と発言した。ロシア国防省は6日、ドンスコイ大公の遺物の一部を特殊作戦地域を含む軍各部隊に送り、現地の兵士らを鼓舞し精神的な支えとする計画であることを明らかにした。一方、プーチン政権に批判的な独立系メディア・インサイダーは4日、「現代のプロパガンダは『西側』連合軍と戦う聖人として描いている。これは書き換えられた歴史の新たなバージョンだ」と批判。ノーバヤ・ガゼータも先月21日の記事の見出しで「ドミトリー・ドンスコイが動員された」と皮肉っている。プーチン氏の思惑について、拓殖大学・名越健郎客員教授によるとドンスコイ大公が聖人とされたのは1988年で遺体がどこにあるのかは周知の事実だった。7月に教会を修復しドンスコイ大公の石棺が発見され、教会が「奇跡」と呼んだ。来週に控える下院選挙へんもプラスに働きかけたいプーチン大統領の苦しい状況が透けて見える出来事ではないかと指摘している。ロシアは死者・行方不明者・負傷者が約140万人と推定され、ロシアの人口の1%とも言われている。
