世界遺産に推薦されている新潟県の「佐渡島の金山」について、ユネスコの諮問機関であるイコモス(ICOMOS)は「情報照会」を勧告した。江戸時代を中心に日本最大の金の生産地として発展した「佐渡島の金山」について、イコモスは日本時間のきのう、追加情報の提出を求めた上で次回以降に審議を持ち越すことを適当とする「情報照会」を勧告した。イコモスは、「佐渡島の金山」について、手作業による採鉱や製錬技術が継続した地域であることなどを評価した一方、構成資産の1つである「相川鶴子金銀山」の一部について、資産から除外すべきなどと指摘している。政府は今後、新潟県などと協力し、来月にインドで行われる世界遺産委員会での「佐渡島の金山」の世界遺産登録を目指し取り組んでいきたいとしている。