日本は景気対策のために金利を低くすることによって意図的に円安に誘導してきた。一方アメリカは値上がりを抑えるため金利を上げてきた。投資家は円をドルに替え、円安ドル高が進んだ。ことし3月に日本は久しぶりに金利が上がり、アメリカは金利を下げた。日銀の植田総裁が「すぐに利上げということにはならない」と発言したのを受けて円高が止まった。世界で円高なのはトルコ、エジプト、アルゼンチンだけ。ロシアは軍需産業に力を入れているため景気が良い。資源が少なく経済成長が鈍いため、相対的に円の価値が下がりやすくなっている。日本より通貨の価値が下がったトルコ、エジプト、アルゼンチンでは記録的なインフレ状態で、エジプトは27.75%、アルゼンチンは41.21%、トルコは50%に金利を上げた。アメリカの経済が強く、アメリカが金利を上げたり下げたりするたびに世界中が大きな影響を受けている。