門田さんのドル円予想レンジは145.00円~140.00円。今後の注目ポイントは「日銀金融政策とドル円相場」で、「今年の日銀は7月、10月の会合でイールドカーブコントロールの柔軟化を行い、厳格な金利水準に固定するではなく、変動を抑制するようなスムージングオペレーションに移行した状況になっている」、「YCCの柔軟化により、米金利に対するドル円の感応度が落ちたと考えている。7月10月の決定会合を景気にドル円の米金利に対する感応度が大きく低下する形になっている。その代わり10年の日本の円金利の米金利に対する感応度が高まる形になっていて、市場の変動が為替から円金利に戻ってきているという形になっている」、「来年は日銀が利上げをするかどうかが大きな焦点になっていて、市場予想とバークレイズ予想はじりじり利上げをマーケットが織り込み、バークレイズも来年4月から四半期ごとに中ベースの利上げというのをメインのシナリオにしている」、「今回は22~23年利上げは急激に行われ、マーケットが想定する利下げはゆっくりという形になっている。焦点が景気よりインフレに移る中で、大きく利上げするけど、来年はインフレに合わせてゆっくり利下げをする。ドル安も緩やかになり、日銀の利上げが頓挫する可能性は低いのでは」などと話した。