日銀は今日までの金融政策決定会合でマイナス金利を解除した他、これまで金融緩和策で行ってきた複数の政策を修正した。短期金利については、これまでは金融機関が日銀に預ける預金の一部にマイナス0.1%の政策金利を適用していたが、これをプラス0.1%に変更し、短期金利を0~0.1%程度に誘導するという。また「マイナス金利政策やイールドカーブ・コントロールなどの大規模な金融緩和はその役割を果たした」として、イールドカーブ・コントロールも撤廃した。今後は市場の動きに合わせた長期金利の変動をある程度容認する一方で、長期金利が急上昇しないように日銀が長期国債を買い入れる仕組みは残した。今回の決定を受けて円相場は一時1ドル=150円まで円安が進んだ。このあと午後3時半からは植田総裁の会見が行われる。