今回打ち上げられた「カイロス」はベンチャー企業の「スペースワン」が開発し、2018年に設立されたが日本の企業が出資している会社。今回民間のロケット発射場も国内初。カイロスには人工衛星1基が搭載されており、これを地球の軌道に投入することができれば日本の民間企業として初めてとなる予定だった。人工衛星は重さ100kgくらいで小型。カイロスの全長は約18m。JAXAが開発している「イプシロンS」は約27m。小型だと小型衛星を安く高頻度で発射可能で年間20回の打ち上げを目指す。2030年代には年間30回を目指す。種子島宇宙センターでは年間6回。今回の打ち上げの予定では6つのステップがあったが、今回は打ち上げを実施し、1段目を分離する前に爆発した。専門家は「打ち上げられるまでは異常はなかった。打ち上げたあとに何かが起きたのではないか」という。打ち上げた後に傾いたことについてはあらかじめプログラムされていた予定の行動であると言っているので、方向が変わったことが原因ではないと考えられるとのこと。爆発については「あらかじめ作られたプログラムに基づいてロケットの各部署に付いている火薬を爆発させて破壊措置をした。高いところまで行ってから飛行中断して機体を爆破した場合、設定した危険水域から外に出る危険性がある。第三者に対し影響を与える可能性があるので上昇しないうちに飛行中断して爆破しなければいけなかった。」などと指摘した。スペースワンは原因を調査中としているが、考えられる原因について専門家は「点火したあとに何か以上が発生したとなると、第一段ロケットに点火したので、第一弾ロケットのどこかの部分に異常が発生したと思う。その結果、プログラムが正常に働き、安全を確保するために機体を破壊した。」などと説明した。民間ロケットが打てるようになると日本企業の宇宙ビジネスが拡大し経済効果が大きい。人工衛星が打ち上げられると自然災害の予測精度が向上することや、災害発生後の迅速な状況把握ができる。「スペースX」のイーロン・マスク氏は「ロケットは難しい」とコメントしている、などと伝えた。