アメリカのトランプ大統領は4日、施政方針演説に臨んだ。アメリカンドリームの再生がテーマとなった演説ではこれまでの成果や取り組みをアピールした。熱狂に包まれる会場だったがトランプ大統領のすぐ背後には“これは普通じゃない”というボードを掲げた女性が。そのボードはすぐさま投げ捨てられた。就任から1か月余り。まず強調したのはこれまでに署名した大統領令いわゆるトランプ砲の数々。すでに多くの成果を上げているとアピール。ただ発言のたびに立ち上がり拍手を送るのは与党議員だけで野党議員は座ったまま。この異様な雰囲気の中、トランプ大統領に異を唱えた人物がいた。野党民主党のグリーン議員。バンス副大統領は出て行けとも取れるポーズ。やじで場を乱したとして退場させられた。抗議したのは1人だけでなく“王様はこの国にはいない”と書かれたTシャツや一部の民主党の女性議員が抗議の意を示すためピンクのスーツに身を包み演説に参加した。演説でトランプ氏が挙げた最優先事項の一つが経済対策。トランプ政権ではアラスカで世界最大級の天然ガスパイプラインの建設に取り組んでいるとしたうえで日本にも触れた。施政方針演説で終盤に触れたのがウクライナ。先日行われた首脳会談では前代未聞の口論に発展していたがゼレンスキー大統領から重要な手紙を受け取ったと明らかにした。そして戦争を終わらせるためロシア、ウクライナ双方と話し合う必要があると改めて強調した。米国・ワシントンの映像。インフレに言及。