妹・詩の敗戦から約1時間後、兄・一二三が初戦に登場。日本からも母校・日本体育大学の生徒たちが声援を送る。一二三は初戦から危なげない試合運びで決勝へと駒を進める。迎えた大一番。スタンドには両親に加え、妹・詩の姿も。開始から1分30秒が経過したところで、阿部が仕掛ける。相手の一瞬をすき、技ありを奪うと、その1分後技あり合わせて1本で五輪連覇達成。この快挙に日体大の山本洋祐総監督は「妹の分まで力に変えながら戦った内容だと思う」と話した。試合直後のインタビューで阿部一二三は「最高ですね。正直なんて言葉をかけていいかわからない。でも2人でここまでやってきたのは間違いないし、兄妹で2連覇は叶わなかったけどここまでの道のりは無駄になっていない。妹の分まで金メダルがとれてよかった」と話した。