北朝鮮は軍事用偵察衛星の打ち上げに成功したがその背後でロシアが協力したとみられている。プーチン大統領と金正恩総書記は9月に会談を行っており、北朝鮮はエンジンの不具合で2度の失敗を経て今回成功したことから過去の打ち上げデータを渡すなどし経験豊富なロシアから技術的なアドバイスを受けていたとの見方も出ている。ただこうした技術協力は形に残らず証明が難しいのも実態となっている。ロシアは日米韓の軍事協力が脅威であり、北朝鮮には自衛の権利があるとし北朝鮮を擁護しており、プーチン大統領は極東のロシア軍をウクライナに展開し、極東が手薄になる中北朝鮮を支援することでアメリカの力をウクライナから分散させる狙いがあるものとみられている。また、ロシアは北朝鮮から100万発の砲弾を受け取ったのでは?との情報もある。こうした協力は明白な安保理決議の違反であり、新たなならず者連合とも非難されているが、プーチン大統領は協力を拡大する考えとしており、来年にもプーチン大統領の公式訪問が実現する可能性もある。ただ、ロシアは核兵器の拡散はしたくないと考えており、核兵器に直接関わる技術の供与などについては慎重になっているとみられる。