中国とロシアが首脳する枠組み「上海協力機構」がきょうから2日間の日程で中央アジアのカザフスタンで開かれる。注目は習近平国家主席とプーチン大統領との首脳会談で両首脳は良好な関係をアピールするものとみられる。習近平国家主席の歓迎式典が会議を前に行われた。習首席は、議長国のカザフスタン・トカエフ大統領と会談し、「国際情勢がどんなに変わっても、全方位の協力を推進していく決意にゆるぎない」などと述べ、友好関係を強調した。一方、プーチン大統領も会議に出席するためカザフスタンに到着。プーチン大統領は習首席とこの後習主席と会談を行う予定。両首脳の会談は、今年5月にも行われており、中国としては、欧米手動の国際秩序への対抗軸として、ロシアとの結束を改めて確認するものとみられる。ロシア側は、ウクライナ情勢をめぐって欧米との対立が深まる中、中国との緊密な協力関係をアピールしたい考えとみられる。プーチン大統領が先月、北朝鮮を訪れ、有事の際の両国の軍事的な支援を明記した新たな条約を締結したことについても、北朝鮮の後ろ盾となってきた中国側に、どのように説明するのか注目される。