ロシアと北朝鮮の軍事同盟の狙いについて解説。小泉悠はロシアは北朝鮮がいないと戦争を続けることができない。いろんな意味で北朝鮮の存在感がこの戦争によって大きくなったと話した。一方、北朝鮮の狙いについてははっきりしないが、ロシアから何らかの機微な軍事技術を手に入れたいのではと言われているという。プーチン大統領が核兵器を脅しに使っている。ロシアが先月発射した新型中距離ミサイル「オレシュニク」とされる映像を紹介。オレシュニクについて、小泉悠はおそらく開発中の大陸間弾道ミサイルのブースターを1段目と2段目だけにして射程を抑えたタイプではないかと話した。一番過激なものとしては何十万人という人間が死ぬような形で都市を吹き飛ばす。さすがにそれはないだろうというのが今の多くの専門家の見方。一方、誰も死なないように核爆発を起こして戦争を続ける意思を鈍らせるデモンストレーション型核使用という戦略を使う可能性は依然としてあるという。ロシアは欧米から経済制裁をずっと受けているが、市民生活に問題はない。制裁はロシアの軍需産業を止めるためにやっている。また、ロシアのマクロ財政を苦しくするためにやっている。この意味ではある程度効果が出ている。小泉悠は制裁によって60点程度の成果は出していると思うと話した。現在出ているトランプ政権の停戦案を紹介。戦線については現在の場所で凍結。ウクライナのNATO加盟は長期間延期。ウクライナへの軍事支援はウクライナの協議参加が条件。ロシアについても交渉拒否なら支援を強化する。小泉悠は現在の占領地域をもらい、プーチン大統領が満足するのであれば戦争は停まる。しかし、プーチン大統領はウクライナという国を政治的に影響下に置きたいということを言い続けている。トランプ政権の停戦案でプーチン大統領が納得するとは思わないと話した。