「移民問題」「極右・右派勢力の台頭」「環境政策」について分析していく。ヨーロッパ議会の仕組みについて、今回の選挙で争われるのは720議席。加盟する27カ国に人口に応じて議席数が割り当てられている。主流派という3つの会派に極右政党などが勢力を伸ばすとされる。ヨーロッパ議会はEU全体の方針を決める法案の採決とEUトップの委員長の承認の権限を持っている。現在は主流派のフォンデアライエン委員長だが、再戦できるかどうかにかかっている。アムステルダムから中継。竹田恭子は政治専門サイトの予測ではEUの政策を主に支えてきた三大会派が議席を減らしEUが強い権限を持つことに反対する極右や右派の政党が所属する2つの会派が議席を増やすとみられる。以前はこうした政党に投票すると公然とは言いにくい雰囲気があった国でも今はオープンに言う人も増えて主張がより多く受け入れられているという。一方で緑の党は大きく議席を減らす可能性が指摘される。また移民や難民の受け入れ反対や、EUの厳しい環境姿勢の見直しなどの問題があがっていて、反発が強くなっているという。一つのめのテーマは極右・右派勢力の台頭。これらの政党で共通する政策は反移民。環境政策の見直しも多くが訴えている。視聴者の意見を紹介したが、岡部みどりは移民の問題や難民の問題で混乱が起こり加盟国ごとの負担をEUが半ば作った形だったという。前の欧州大統領まで反対したという。また移民の話は大企業が外国人労働力を受け入れ、左派が移民の味方をしたが一般の人の不満を受け付けてくれるということが右派の支持に繋がったとした。環境問題については温室効果ガス排出の2050年実質ゼロを目指していたが市民の経済的負担は高まる中で厳しい規制への不満が高まっている。大きく反発しているのが農家で、農薬の使用などを制限されフランスではディーゼル燃料の減税打ち切りが発表され、パリに向かう高速道路が封鎖される抗議活動も起こりこうした活動が各地で発生した。竹田恭子はEUの環境政策に2050年までに温室効果ガスを実質0にするというのはEUの法律になるなどし方向性は変わらないが、その進め方については今後の議論や見直しがされる可能性があるとした。