きょうの東京株式市場は、小幅な値動きとなった。観光庁の最新のまとめでは、先月海外に出国した日本人はおよそ88万人。コロナ前の2019年の同じ月と比べると、ほぼ半分の水準で回復が遅れている。観光庁の高橋長官は、円安が1つの要因で、今日本人が海外に行くというのは決して有利な状況ではないなどとした。旅行会社がまとめた大型連休の予約数は、2019年に1位だったホノルルは、ことし3位となり、ことしは、ソウルが1位、台北が2位だった。通常の航空運賃に上乗せされる燃油代「燃油サーチャージ」がかなり高くなっているため、物理的に遠方に行くよりも短い距離にある場所が選ばれがちになっている。円安の影響が薄い国・地域というのも選ばれている。ベトナムやトルコも、ドルに対して安くなっているため、割高感が薄れて人気になっているという。コロナ禍前、パスポートの有効総数はおよそ3000万冊あったが、去年12月時点では2100万冊となり、この4〜5年の間に1000万冊近く減っている。樽野は、円安に加えて、物価高も続いているため、滞在費を抑えられる地域も人気で、夏に向けて、アジアを中心に予約が埋まりつつあり、全体的に、夏休みは海外に行く人が増えているなどと話した。