カラオケのJOYSOUNDの背景映像の制作を担当しているエクシング・金子暢大氏に聞く。シーンにNGを出した理由はかすかに映り込んだスカイツリー。例えば、大阪がテーマの曲にこうした映像が流れては曲の世界観を損ねてしまう。そうならないための配慮。ほかにもガラケーやスマホ、流行りものなど特定の時代を想像させるアイテムも極力使用しない。一方で、よく使われる定番アイテムもある。見ただけで時間の経過を連想できる砂時計は、カラオケ映像の常連。「浜辺の瓶入り手紙」なら新しい恋や出会いを「破れた写真」なら失恋を表現できるなどちょっと古くさく、ベタな演出は映像を注視しなくても意図が分かるメリットがある。