海外から注目される日本式教育・特活(特別活動)。日本では協調性や課題を解決する力などを育むことを目的に国の学習指導要領で定められている。具体的には、委員会活動・学級活動・クラブ活動・学校行事などがある。エジプト・カイロに特活に力を入れている学校がある。日本の日直をイメージしたリーダーと呼ばれる生徒が仕切る朝の会。掃除も業者が行っていたが、特活として子ども主体で取り組むようになった。今年度から高学年は学校のためにできることを考えて実行する委員会活動が始まった。こうした日本式教育のモデル校が、この6年で50校以上に増加。応募は定員の数倍に及ぶという。日本式教育が広がっている背景には国の強い危機感がある。民主化運動・アラブの春で長年続いた独裁体制が倒れた後、政治や社会が混乱。協調して課題を解決できる人づくりができないか、来日した大統領が注目したのが日本式教育だった。エジプトでは、去年と今年、教員3万3000人にTOKKATSU研修が行われた。