大正7年の浅草で初代河野金太郎さんは洋食屋台として創業した。当時のメニューはカツレツ、カレーライス、コロッケなど公民の初任給が70円ほどの時代に10銭であった。1人の常連客がカツレツにカレーをかけてよと頼んだことから始まった。当時はカツにカレーをかける発想がなかった。値段も倍になるがその通りに提供したという。関東大震災で屋台の営業は終わり、今の場所に店舗を構えた。豚肉の仕入れは70年以上付き合いのある肉屋さんで茨城県産の麦豚で脂の甘さが特徴である。肉をたたき、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ目が細かくラード100％でくどくなく揚がる。カレーはカレー粉を豚肉やタマネギを煮込んだスープでのばしている。カレーをエビフライにかけたメニューもお客さんの声で誕生した。