フランスではヨーロッパ議会選挙でマクロン大統領率いる与党連合が極右政党の国民連合に倍以上の差をつけられて大敗し、マクロン大統領は議会下院に当たる国民議会を解散し、今月末~来月にかけて選挙が行われることとなった。マクロン大統領は12日に記者会見を行い、解散に踏み切った理由について「2027年に極右勢力に権力への鍵を渡したくない」と述べ、「自らの任期が終わる3年後に極右政党の候補者が大統領になることを防ぐのが狙い」と説明した。その上で「極端な勢力を拒否し、国のために共に取り組める誠実な人に集まって欲しい」と述べ、右派・左派の政治家などを年頭に選挙に向けて結集し、極右勢力などに対抗することを呼びかけた。ただ、右派の共和党内では一部の議員が国民連合との協力を模索している他、左派の複数政党は連携して候補者の調整を進めており、マクロン大統領の呼びかけに応じる動きがどこまで出てくるか不透明な情勢。