23日、左派連合の新人民戦線がようやく首相候補の名前を発表した。左派連合内で激しい議論が2週間続いた末の発表だった。フランス・パリ市の高官で、ほとんど名前は知られていないが、新人民戦線は「公共サービスの改善に尽力してきた人で、定年引き上げに反対の姿勢を取っている」などと紹介している。社会党の議員は「どこの政党にも属していないので我々全員を代表できる」などとしている。環境保護派の党首は決定について喜びのツイートを挙げている。フランス・マクロン大統領は候補を受け入れるのか否か明確にしなければならない。マクロン大統領は共和党から首相候補がでることを期待していたが、ヴォキエ総裁には「協力体制には合意するが、連立政権には参加しない」と拒否されている。共和党は独立した右派政党だ。連立政権に入ったら身動きが取れなくなる。オリンピック期間中は政治も一旦休みとなる。しかし今夜新人民戦線の首相候補が決まったことで状況は一変。首相の座を巡る左派連合のレースは再び軌道に乗る。