きょう午前、フィリピンで熱帯低気圧が台風1号に変わった。気象庁は今後の進路に注意するよう呼びかけている。今日は九州で夕方から雨が降り始めた所もあった。今後、本州の雨に影響を及ぼす可能性があるのが台風1号。現在、フィリピンにある台風は北寄りに進んでいて、このあと暴風域を伴いながら北東に進む見込み。今月29日ごろには沖縄県の大東島地方に接近するおそれがある。ことしの台風1号は、統計を取り始めた1951年以降では、7番目の遅さ。遅かった理由は熱帯の海域の海面水温。台風が発生するのは日本のはるか南、太平洋西部だがその東側の海域では海面水温が高くなるエルニーニョ現象が、また西側のインド洋でも海面水温が高い状態が続いている。これらの海域では海水の蒸発が盛んで雨雲が発生する。一方で台風が発生する海域には、雨を降らせたあとの乾いた空気が流れ込み雨雲が出来にくい状況が続いた。気象庁によると「エルニーニョ現象は終息に向かっている。そして、一転して台風が発生しやすくなる可能性がある」という。気象庁は、ことしの夏は梅雨前線に流れ込む湿った空気が例年より多くなるとも予想されているため、早め早めの備えを心がけてほしいと話している。