アメリカ・テネシー州メンフィス。キングオブロックンロールと称されるエルヴィスプレスリーを生んだ音楽の町。この地でプレーするのがグリズリーズ・河村勇輝。町を歩くと異国の地にもかかわらず大人気。河村のサイン会には2時間待ちの日も。グッズショップを見てみると河村のユニホームが。NBAでグッズが売られているのは人気の高い5選手程度。河村の身長はNBAで最も低い172センチ。それでもNBAで活躍するため独特な練習を行っていた。渡米して半年。河村は通訳をつけず1人、アメリカで生活している。この日、練習終わりで向かったのはエルヴィスプレスリーが行きつけだったというカフェ。レギュラーシーズン後半に突入したNBA。グリズリーズは八村が所属するレイカーズを上回る地区2位。河村は現在、グリズリーズとNBAの下部Gリーグの2チームを行き来するツーウェイ契約を結んでいる。そのGリーグのオールスターゲームでファン投票1位に選ばれ出場すると武器である正確なパスを連発。課題はスリーポイントシュート。パリオリンピックでは、日本代表でスリーポイントを決めた本数はチーム最多だった河村。しかしアメリカに来てから大柄な選手を相手に決まらなくなっていた。そこで変えたのはシュートの軌道。さらに、大柄な選手からシュートを決めるため行っている練習が片目をつぶってシュートを打つこと。その効果は先月の試合でも。この日、最初のスリーを決めるとアメリカに渡って最多、7本連続でスリーポイントを決めた。