沖縄で生まれ育ったたいがが以前、釣りをしていたときにオニダルマオコゼの毒の強さを知っていた。しんばは危険生物に刺されたとは思わず痛みもじわっと痛む程度だった。たいがは一刻を争う事態に助けを求め走った。オニダルマオコゼは沖縄の人にとって有名な危険生物。周りの友達も焦るようになり、しんばもだんだん不安になった。その間にも体の中では猛毒が広がっていた。毒が体内に入ると血液・リンパ液を通じ全身に広がり神経や筋肉を強く刺激する。関節痛・発汗・悪寒・呼吸困難など引き起こすことがある。刺された部分は激しく腫れ上がり細胞・血管が破壊されることで皮膚や筋肉が壊死することもある。さらに心肺機能不全や血圧低下などショック症状となり最悪の場合、死に至るケースも。しんばも次第に痛みが強くなり深刻な状態となっていく。近くを歩いていた夫婦が119番通報。たいがが読んだライフセーバーが持ってきたのはお湯。意識が飛びそうになったとき救急車が到着。病院についたころには傷口は青紫色になってパンパンに腫れ上がっていた。棘の付け根には毒腺があり、棘が刺さったままだと毒の影響が長引く恐れがあり手術が必要となる。レントゲン検査の結果、棘は刺さっていなかった。治療法は45℃ほどのお湯に傷口を付けておく。実はオニダルマオコゼの毒はタンパク質でできていて熱に弱い。だからライフセーバーは応急処置としてお湯をかける対応をした。その後、2時間ほどお湯につける処置を受け1週間ほど、車椅子生活をすることとなった。今は完全に回復している。オニダルマオコゼの処置が少しでも遅いと大変なことになる。今回、彼らはたまたま遊泳禁止区域で遊んでいたがオニダルマオコゼは関係なく浅瀬の海に生息している。オニダルマオコゼによる死亡事故が2件起きていて、毎年平均3件ほどの被害が報告されている。近年では本州の温かい海でも目撃情報がある。
