2期目の就任から1年となった20日、記者会見に臨んだトランプ大統領。その冒頭、ミネソタ州で逮捕された凶悪犯罪者だとする写真を掲げながら「こんな人達と一緒に暮らしたいか」と投げかけた。 背景には、今月ミネソタ州で起きた事件がある。今月、ミネソタ州でICEの職員が車に発砲しアメリカ市民の女性が死亡。政府は正当防衛を主張する一方、州や市は「権力を乱用した殺人事件」だと真っ向から対立。現場では連日抗議デモが行われ、一触即発の事態が続いている。移民当局の周りにいるのはオブザーバー。移民への取り締まりが正当に行われているか録画して記録。移民の権利を守ろうとするオブザーバーの1人に同行。ソマリア系移民が多く住むエリアをパトロールしていると、ICEが店舗に現れたとの情報があり、住民に警戒メッセージを送信した上、ボランティアにパトロールを依頼。さらに巡回していると、街角にもオブザーバーの姿が。移民が安心して外を出歩けるよう、白人の米国人ボランティアを中心に学校やモスクなどに交代で立っているという。しかし政権はこの監視の目まで排除しようとしている。トランプ大統領は、取り締まりの監視や講義を行う人々を扇動者・反乱分子などと批判。さらに政権は20日、移民当局の職務を妨害したとして州知事や市長に召喚状を発行するなど圧力を強めている。移民たちもオブザーバーに温かい飲み物を配るなど支えようとしている。「アメリカ人を守る」として始まった移民の取り締まり。しかし1年が経った今、移民を守ろうとするアメリカ市民の善意までもが排除されようとしている。
