次に向かった町は千葉県北西部・松戸。松戸と言えば日本が誇る超濃厚、豚骨魚介つけ麺「とみ田」を筆頭にラーメンの名店が多数点在する関東屈指のラーメン激戦区。さらにこれからの時期は約30万人が訪れる「常盤平さくらまつり」が開催予定。「日本の道100選」にも選ばれた約3キロにおよぶ桜のトンネルはまさにこれから見たくなる春の風物詩。そんな松戸で「うまい店」を見つけるまで徹底調査。しかしそもそも取材OKの運転手さんがつかまらず20連敗。すると生まれも育ちも松戸だという木村ドライバーが「番組に出たかった」と話し乗車させてもらうことに。これから連れて行ってくれる店はラーメン店で、オススメPOINTは「モチモチと歯応えのある麺」「暖簾も看板もない」とのこと。繁華街から離れ市内の住宅街へ。店主に話を聞くと「休みが多くて、テレビで放送されて来て『やってないじゃないか』ってなるのが嫌」とのことだが、紹介した人がタクシードライバーであることを伝えると「じゃあ知ってる人だね。紹介した人のメンツもあるから断るわけにはいかない」と取材を受けてくれた。今回特別に取材できた店は最寄りの京成電鉄・元山駅から徒歩約12分の距離にある「13湯麺(かずさんとんみん)」。ラーメン好きの中でも知る人ぞ知る名店だが、メニュー表は小麦粉の袋を再利用したものと珍しい。さらに水は日本酒のワンカップに入っている。少しクセのある店主だが、客は「麺が美味しい」と口を揃える。店主の松井さんはなんと千葉県ラーメン四天王と呼ばれる重鎮。松井さんは明星食品に12年間勤務、麺の研究開発をしてきた麺のスペシャリスト。「麺にこだわった究極のラーメンを作りたい」と独立。美味しい麺の秘密は自家製麺にあった。多加水でモチモチでコシの強い麺を作っている。さらに常に最上級の麺を追求するため、製麺所内の温度・湿度を一定に保ち、水分量の多い麺がベタつかないよう徹底管理。麺の生地は足で踏んでうどんのようなコシを出す。ちなみに「うまいラーメン」は700円。他にも冬場は「もつ煮ラーメン」(750円)や「火なべ味ラーメン」(850円)、ネギをゴマ油と豚と鶏のスープでじっくり煮込んだ「ねぎそば」(600円)も人気。この店が人気なのは味と豊富なメニューだけではなく、鍋スタイルの大盛り「ねぎらーめん」がMAX5玉注文しても1,000円という破格の値段。その安さと旨さに大盛りを食べる人も続出。しかし店主がこだわるのはラーメンだけではなく、なんとサンバ練習に付き合ってくれたお客さんにはラーメン1杯を無料でご馳走する。そんな松井さんが人生をかけて作った至極の一杯がある。それはタレに絡みやすい細麺を使用し、2種類の醤油をブレンドしたタレを絡める。干しエビ・干した魚・香辛料などが入ったタレ「沙茶醤」(サーチャージャン)を乗せ、ニンニクと香り高いネギ油をかけた究極のラーメン「光麺」。なんと価格は300円。松井さんは「お客さんが満足してくれないと俺が満足できない。喜んでもらえれば幸せでございます」と語る。
