ミラノの会場周辺は、強豪国オランダの色・オレンジ一色に染まっていた。しかしその中で日の丸を掲げてエールを送る人の姿もあった。女子1000mには日本からはオリンピック初出場となる吉田雪乃選手、山田梨央選手、そして4度目の五輪となる高木美帆選手の3人が出場している。スピードスケートは瞬間最高時速60キロに達することもある。15組30人が滑り、一発勝負でタイムを競う。日本勢から最初に登場した吉田雪乃選手は、最終的な順位は16位となった。日本勢2番手は山田梨央選手は7位入賞となった。日本勢に立ちはだかったのは、オランダ代表・フェムケ・コック選手。去年11月、500mで世界記録を樹立。金メダル候補の1人。前回の北京五輪で高木美帆選手がうちたてたオリンピック記録は1分13秒19、そのタイムを上回る1分12秒59をたたき出した。この時点でコック選手が暫定1位になった。そして最終レースに登場したのが1000mでオリンピック2連覇を狙う高木選手。去年、高木選手は姉の菜那さんに1000mへの思いを明かしていた。高木選手は「もちろん1000メートルも本気で(金メダル)取りにいきますし、譲る気持ちもさらさらないですし。1000メートルってスケート人生の中でキーポイントになっている種目なので、そういう点では特別」と話した。そして迎えた本番、最終組に登場した。隣のレーンにはオランダのレールダム選手。北京五輪でも激しい争いを繰り広げた。4年の時を超えて再びライバル同士が滑る。高木選手は3位となり銅メダルを獲得。オランダ勢が金と銀メダルに輝いた。
