ケニア共和国のオルペジェタ自然保護区には、地球で最後の1匹となったキタシロサイのオス・スーダンがいた。年齢は45歳ほどで人間でいうと90歳。2頭のメスと暮しているがメスは自分の娘と孫娘。キタシロサイは地球上にこの3頭しか残っていない。そんなスーダンの世話をするのが、ヤコブ、ジョジョ、ジャームズの3人。サイの角はアジアで薬として金よりも高く取引きされている。そのため密猟者に乱獲されあっというまに数を減らした。飼育員は住み込みで24時間、交代しながら動物たちの世話を続けている。ある日、別の種類のサイの赤ちゃんが運ばれてきた。この赤ちゃんはリンゴと名付けられた。リンゴが来てからスーダンは少し元気になった。しかし、10ヶ月後、骨の病気で死んでしまった。スーダンは毎日リンゴの姿を探し、リンゴの寝床のそばから離れようとしなかった。元気がなくなりスーダンは寝てばかりなった。そのため後ろ足の皮膚が擦り切れてしまいうまく歩く事ができなくなってしまった。