フランス領・ニューカレドニアの最大都市・ヌメアで暴動が起き、外出禁止令が出された。フランスの地方選挙での投票権を拡大する憲法改正案に対し抗議デモが発生した。数十人が逮捕され、建物への被害・警察官にも負傷者が出た。ニューカレドニアを発着するすべての航空便がキャンセルされた。治安当局のフランス高等弁務官事務所は「パリから増援部隊を送る」としている。憲法改正案の決定が行われるのは1万6.000キロ以上離れたパリ。フランス国民議会で地方選挙での投票権を拡大する憲法改正案の最終採血が行われる。ニューカレドニアでは多くの住民が歓迎していない。この10日間、憲法改正に対する抗議が広がっている。暴動が過熱し、13日夜に治安部隊が導入され数十人が逮捕された。この事態を受け、ニュージーランドの副首相は今週の訪問を取りやめた。住民は有権者が増えることに反対しているという。現在、選挙で投票できるのは先住民族・カナックをと1998年から居住している異常者のみ。フランスは在留期間が10年以上の移住者にも投票権を与えたい考えで、2万5,000人増加することとなる。独立賛成派は「投票において先住民の声が 弱まる恐れがある」と話す。ヌメアの大部分において集会は禁止され、外出禁止は15日朝まで続く。