米国・バイデン大統領はドイツを訪れてショルツ首相と会談し、ウクライナへの軍事支援などの継続を確認した。来月の米国大統領選挙を前に、バイデン大統領としては欧米の結束の重要性を強調するねらいもあったとみられる。ホワイトハウスによると、両首脳はウクライナへの軍事支援などの継続を確認した上で、ゼレンスキー大統領がロシアによる軍事侵攻を終わらせるためとしてまとめた「勝利計画」についても協議したという。会談前の共同会見では、バイデン大統領がウクライナへの支援の重要性を訴え、ショルツ首相も同様の認識を示した。たた、ショルツ首相は「我々はNATO(北大西洋条約機構)が戦争の当事者とならないように注意を払っている」とも述べ、ウクライナが訴えるNATOへのすみやかな加盟には慎重な姿勢も示した。また、このあと両首脳は、フランスのマクロン大統領、英国のスターマー首相も交え4か国の首脳会合も行った。