衆議院選挙の投開票まであと3日。人口減少対策や地方活性化も争点。全国の市で人口増加率6年連続1位の千葉・流山市を取材。移住者に理由を聞くと「子育てしやすい」などと回答。都心から電車で30分以内“都心から一番近い森のまち”をアピールし、子育て世代の呼び込みに成功。人口増加の理由の一つが、駅の目の前のビルにある送迎保育ステーション。預けられた子どもはバスで各地域の保育施設へ。通勤時に親が駅前で子どもを預けられる仕組み。全国的な少子高齢化で地域活性化が大きな課題となる中、人口を増やしている自治体の取り組みが注目されている。人口約10万人の福岡・糸島市も2016年以降、人口が増加。9年前に移住した井出さん一家を取材。夫婦で革製品の店を営み、1歳の娘と3人暮らし。井出さんは「自然が豊かなのが選んだポイント」と話す。自宅のすぐ裏は海沿いの散歩道。福岡市中心部から車で1時間以内の距離にありながら、海と山の豊かな自然に囲まる糸島市。冬の名産・カキも今月からシーズン入り。子育て世代が観光きっかけに移住を決める事が多く人口を押し上げているという。市は移住者へ住宅を提供する取り組みを強化。糸島市は空き家の持ち主と移住希望者をマッチングするサービス「空き家マッチング」を運営。始めは鉄道沿線の便利な地域に住み、その後自然豊かな“理想の物件”を探す「二段階移住」も推進している。しかし市の担当者は「20〜24歳の世代は減り続けている。海や山近くのエリアは人口がずっと減り続けている状況」と話す。労働力を確保し地域の産業を守るため、市はことし6月にスキマバイトアプリの運営会社と人材確保の協定を結んだ。かき小屋でもスキマバイトを活用。衆議院選挙の投開票まであと3日。地方の活力を取り戻すための政策議論は深まるのか。