旬を迎えるのが「カキ」。岡山ではカキの身入りが良くなっている。カキの生産者・川崎春輝さんは「いいほうですね。水温も関係して時期がずれてきているのは間違いない」。温暖化の影響で養殖の作業開始が以前と比べて1か月ほど後ろ倒しに。宮城県は毎年9月29日に生食用のカキを出荷しているが、今年は1か月おくれで出荷が開始。県漁石巻湾支所・丹野かき部会長は「カキの状態も卵も抜けて身の方も良くなってやっと自信をもって出せるカキになってほっとしている」。都内の鮮魚店では、先月は100グラムあたり680円で販売されていたが、きのうは約600円。価格は今後落ち着いてくる見込み。今月オープンした横浜市の海の公園かき小屋では炭火焼で味わう岩手県山田湾産のかきに三陸産かきフライなど旬の料理が楽しめる。海水温が冷たくなってくると粒が揃ったカキが出荷できると聞いているとかき小屋の店主は期待。カキといえば鍋。鍋に欠かせない野菜に追い風が吹いている。長ネギや白菜など鍋野菜系が買い求めやすくなってきているという。値段とともに気温も下がるこの時期にカキ鍋料理がいいかもしれない。