ロシアのサンクトペテルブルクで開催されている国際会議にプーチン大統領の娘2人が姿を見せた。2人そろって公開のイベントに登場するのは異例のこと。日本語であいさつし討論会の会場へ向かったのがプーチン大統領の長女マリヤ氏。日本語はロシア国内で学んだそう。マリヤ氏は政府から数十億ドルの資金提供を受け、ロシアで遺伝子研究のグループを率いているとされる。その前日にはロシアの防衛産業を支えるハイテク企業の社長で次女、カテリーナ氏も参加。2人は、おととし制裁の対象に指定されている。国際フォーラムで初となる姉妹そろい踏みにロシア政治に詳しい、慶応義塾大学・廣瀬陽子教授は「世代交代をにおわせつつも自分の権力を示す行為、身内を守るために要職を与えていく必要が高まり国内に向けて親族をアピールした」と指摘する。プーチン大統領は今年9月に北朝鮮を訪れる方向で調整が進んでいると報じられており、両国のさらなる軍事協力強化の議論が進む可能性がある。