ロシア・プーチン大統領の娘2人が国際会議に異例の登壇となった。BBCによると長女のマリヤ氏はサンクトペテルブルク大学で生物学、モスクワにある大学で医学を学ぶ。私生活ではオランダの実業家と結婚したが離婚との報道もある。AFP通信は現在は生物学者となって政府系の遺伝学研究所を率いていて今回ロシア科学振興協会の幹部として登壇した。次女のカテリーナ氏はBBCによると2013年にアクロバット・ロックンロールの選手として国際大会に出場し5位に入賞。プーチン氏の友人の息子と結婚しその後離婚している。時事通信は経済フォーラムには3年前も登場し今回はロシア版シリコンバレー計画の責任者として防衛産業をテーマとした討議に参加した伝えている。今回、プーチン大統領の娘2人が表部舞台に登場したわけについて拓殖大学・名越健郎客員教授は「長女は次期保健相かと独立系メディアが伝えている。次女は下院選に立候補するという見方があるとし政界進出する上でのお披露目」などと分析した。プーチン大統領が2人に後継体制の一翼を担わせる動きとの見方もあるとしている。モスクワ・タイムズは「エリート層の子どもたちが徐々に権力と影響力のある地位に上り詰めている」と政治アナリストらの見解を伝えている。名越さんは「プーチン政権の要人などが高齢化し子への利権継承に入っているのでは」などと推察している。池上さんは「世襲という感じがする」などとコメントした。