カトリック教徒が住民の大多数を占める東ティモールでは2002年の独立後初めてとなるローマカトリック教会のフランシスコ教皇の訪問を前に歓迎ムードが高まっている。一方で、大規模なミサの会場を確保するために住宅が撤去された他、多額の予算が支出されることに疑問の声も出ている。首都ディリでは教皇の到着に向けて準備が慌ただしく進んでいるが立ち退きはその一段階にすぎない。新しい道路が建設され町の清掃が進む。東ティモールは国民の95%がカトリック教徒とされ歓迎ムードが高まる。しかし、立ち退きの問題以外にも予算を巡って疑問も出ている。教皇の3日間の訪問のために政府は1800万ドルを支出する。開発の遅れが課題となっている国でお金の使いみちに疑問を抱く人も少なくない。