去年12月に発表された日本製鉄が、米国の鉄鋼大手・USスチールを買収する計画。米国メディアは、米国・バイデン大統領が中止命令を出す可能性があるとしている。1月にはトランプ前大統領、今月に入ってハリス副大統領も否定的な考えを示している。USスチールの創業は1901年、本社は米国・ペンシルベニア州に置いている老舗企業。鉄鋼王と呼ばれたアンドリューカーネギー氏等の企業が合併し誕生した米国を象徴する企業。1960年代まで世界最大の鉄鋼会社だった。アジア、ヨーロッパの企業に抜かれ、現在は鉄鋼製品のもと粗鋼生産量は世界24位。業績も傾いている。野村総合研究所エグゼクティブエコノミスト・木内登英氏によると買収の条件は、USスチールにとって破格のいい条件。米国の鉄鋼会社が提案した買収額1兆500億円は不成立。日鉄は2兆円を提示し、追加投資計3900億円を発表。株主、USスチールにいい条件。投資で雇用も生まれるため、米国経済にプラス。USスチールは買収阻止の動きをけん制。