11月の米国大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会は、日本時間の11日午前10時から東部ペンシルベニア州最大の都市、フィラデルフィアで開かれる。討論会はことし6月にバイデン大統領とトランプの間で行われた時と同じく、観客は入れず、司会と候補者だけで討論を進めることになっている。ハリスは「トランプは国を過去に引き戻そうとしている」などと批判してきたほか、中間層を重視する姿勢を打ち出していて、トランプとの違いを強調しながら自分には大統領職を担う能力があるとアピールしたい考え。一方のトランプは、インフレへの対応や移民政策で、ハリスが成果をあげられず、状況を悪化させたと批判し、自身の大統領時代の成果を強調するとみられる。月の討論会では、バイデンがことばに詰まるなど精彩を欠き、選挙戦からの撤退に追い込まれるきっかけとなった。全米を対象にした各種世論調査の平均ではハリスとトランプの支持率はきっ抗していて、討論会を通じてどちらが流れを引き寄せられるか対決の行方に大きな関心が集まっている。