トランプ氏優勢の情報を受けた海外のコメントを紹介。中国外務省の報道官は選挙結果にかかわらず対米政策は一貫していると言及し、交渉に持ち込むトランプ氏のスタイルは警戒していると紹介。中国経済への影響を考慮しながら対策を進めるが、アメリカ以外の国とは安定した関係を目指す動機づけになると見られる。一方でアメリカ第一主義は民主主義陣営に動揺を与えるとみられ中国には好都合との見方もある。ウクライナ情勢を巡っては支援に消極的な姿勢であるとともに不利な条件で停戦を迫られる事が懸念されている。ウクライナは東部を中心に戦闘が続くだけでなく、北朝鮮の兵士とも戦わざるをえないなど不透明な状況となっている。イスラエルのネタニヤフ首相はトランプ氏がこれまでに国際社会の反対を振り切ってアメリカ大使館のエルサレム移転を行うなどしてきたことから当選を歓迎していて、ガザ地区の戦闘についての圧力が減るものと見ている。一方でトランプ氏は中東をめぐり戦争を止めるとも発言しているが真意は明らかになっていない。イランでは誰が大統領になっても関係ないと言及しているが、トランプ氏は核合意の離脱や司令官の殺害などを行ってきただけでなく、トランプ氏が核施設への攻撃容認の姿勢を示していることから危機感を抱いている。