バレーボール選手・石川祐希に密着。シーズン最終盤を迎えた3月、チームは大きな戦いに臨んでいた。セリエAの優勝をかけたプレーオフとヨーロッパの頂点を決めるチャンピオンズリーグ。ペルージャはいずれもベスト8に残り、2冠を期待されていた。迎えたプレーオフ準々決勝、石川は控えに回った。石川はタイムアウトのたびに真っ先に仲間に駆け寄り、最後まで残って鼓舞し続けていた。同点の勝負どころ、石川の名がコールされた。だが、なかなかトスが上がらない。ようやく上がるがスパイクがコートを外れる。さらに、サーブでも失点。チームは勝利したものの、1点も上げられないままベンチへと下がった。2週間後のチャンピオンズリーグ。ベスト4をかけた大一番。石川は5試合ぶりの先発を託された。石川は両チーム最多の19得点をあげ、MVPを獲得。自身の価値をプレーで証明した。