トランプ大統領は15日、合成麻薬「フェンタニル」を大量破壊兵器に指定する大統領令に署名した。(ロイター通信)。アメリカに大量の麻薬を流入させているとされるギャングへの攻撃を強化するもので、法執行機関を軍が支援する権限を与えるとしている。中南米沖で軍事展開を進め、ベネズエラなどに圧力を加えているトランプ政権の麻薬対応を国防上の課題とみなす主張を補強する狙いがある。(朝日新聞)。フェンタニルは医薬品で鎮痛剤の一種だが、約2mgで致死量。中国組織が原料を生産してメキシコに輸出し、メキシコの麻薬組織が加工してアメリカに密輸しているという。(時事通信)。フェンタニルは安く手軽に手に入るためまん延。アメリカではフェンタニルなどの合成麻薬で去年だけで約5万人が死亡。(米疾病対策センター)。アメリカは一部の麻薬カルテルを「テロ組織」に指定し、麻薬運搬船への攻撃を強めている。カリブ海と東太平洋の公海上で25隻の船舶を攻撃し、少なくとも95人が死亡。(AP通信)。国際ジャーナリスト・山田敏弘氏は「国を挙げた安全保障問題になり、カリブ海での軍事作戦の正当性にもつながる」と指摘し、「大量破壊兵器=フェンタニルを持つ国が密輸することで、自衛のための攻撃が出来る」としている。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「問題の本質のすり替えだと思う」などとコメントした。
