TSUTAYAのTポイントと三井住友カードのVポイントを統合した、新生Vポイントのサービス開始。これまでTポイントはものを買うとき、カードの提示でポイントがたまった。一方、三井住友カードは決済することで旧Vポイントがたまっていたが、今後は提携先でポイントカードを提示して三井住友カードで決済をすると提示と決済の両方でポイントがたまるようになる。ゼンショーホールディングスは牛丼チェーン「すき家」などおよそ4000店舗でVポイントを導入。もともとはレンタルビデオ店、TSUTAYAの会員証だったTカードが前身。2003年に共通ポイントの先駆けとしてTポイントに生まれ変わる。ファミリーマートや、すかいらーくグループなど幅広い企業と契約を結んだ。ローソンなどで使用できるPontaと業界2強の状態がしばらく続いていた。しかし、2014年に楽天が、2015年にNTTドコモが共通ポイントに相次いで参入したことで激しい競争にさらされることに。さらに、スマートフォン決済が普及すると大手のPayPayが共通ポイント事業に参入し、さらなる逆風。ライバルの楽天やドコモが自らの決済アプリとの連携で顧客の利便性を高める一方、これに出遅れる形でTポイントは存在感が低下していった。そこで目をつけたのが、世界200カ国以上で1億店が加盟するVISA。この統合でレンタルビデオ店の会員証から世界で使えるポイントに変化した。Vポイントを利用できる店舗数が増えるだけでなく、投資信託などにポイントを利用するVポイント投資にも活用できるようになるなど、利便性が向上するという。