関税を高くすることでアメリカ経済への影響は?。小田島さんは「アメリカ国内ではインフレが続いている。関税によって輸入品の価格が上昇すればインフレを一段と加速させるリスクがある。輸入品に頼らざるを得ない多くの企業にとっても収益悪化につながる。中国・カナダは対抗関税を打ち出しているため、こうした国々へ輸出するアメリカの農業などは大きな打撃を受けるおそれがある」などと述べた。市場への影響について「NY株式市場では31日はダウ平均株価は上昇したものの、下落傾向が続いている。市場関係者の間では、関税はトランプ大統領にとって交渉のカードで実際には踏み込まないという期待もあっただけに裏切られた格好。大手金融機関が関税の引き上げなどの影響でアメリカが今後12か月以内に景気後退に陥る確立を20%から35%に引き上げたことも大きく報道されている。物価上昇と景気後退が同時に進む”スタグフレーション”への懸念も聞かれるようになっている」と述べた。「何より問題なのはアメリカが企業にとって政策が不透明でリスクのある国になっていること。現実とどう向き合っていくのか深刻な問いが突きつけられている」と締めた。