都内に住む50代の夫婦。お互いの趣味の時間などを大切にすることで近所でも有名なおしどり夫婦だった。しかし4年前コロナ禍になると、平日はリモートワーク、休日もなかなか外出できない日々が続いた。食事やテレビで何を見るかなど些細なことでぶつかるようになったという。いつしか2人の愛は憎しみに変わり、「いつかこの人の介護をすることになるのね…無理」と思うようになってしまった。つい5年前まで円満だった2人はスパッと離婚を決意した。田村さんは「コロナがなければ離婚しなくてよかったという夫婦は増えていて、一番良くないのが仕事モードでそのまま家庭に入ってしまうこと。介護状態になってから離婚するのは体裁も悪いし、自分もソコまで悪人になりたくないということから、介護になる前に離婚したいという方はいた」などと話した。未婚の岸本さんは「熟年離婚までは考えていないけど、友達と話すときにこれから付き合う人とどういうことが大事か『愛かお金か』みたいな話をするんですが、昔は愛一択だったけど、だんだんお金も大事かなってなってきた」などと話した。田村さんは「やっぱり結婚って良いものではあると思うので、役割や能力ではなく、1人の人間として相手と向き合って『この人と一緒にいたい』『この人の介護をしてあげたい』と思うことが必要。それでもどうしても離婚したい場合に一言だけ言いたいのは、相手の資産状況だけは確認してから弁護士のところに来てください。財産分与のときに相手の資産状況を知らないと取れるものも取れなくなるので」と話した。