イランへの攻撃は2週間以内に決めるとしたトランプ大統領。なぜ2週間以内の期限なのか。イスラエルの空爆を受けたイラン国営放送局の建物の内部は至るところが焼け焦げていた。イスラエルがイランを攻撃して始まった両国の交戦は8日目。目下の焦点はアメリカの参戦があるのかどうか。19日、ホワイトハウスのレビット報道官は、大統領から直接メッセージを預かっているとし「近い将来 イランとの交渉が行われる可能性がかなり高いという事実に基づき行動を起こすかどうか今後2週間以内に決定する」と説明。トランプ大統領はイランに全面降伏を迫ったり、イラン最高指導者のハメネイ師を簡単な標的と呼んだり、戦闘的なメッセージを発してきたが、ここにきて2週間という期限を区切り外交による事態打開の余地を残した。外報部デスクの斉木文武は、ホワイトハウスはイランに外交の余裕を与えていると主張しているが、アメリカでは様々な観測、分析がでているとし、中東地域での戦力充実のための時間が必要というのもあるという。イランの周辺には2~3隻目の空母が向かっていますし、大規模な空爆に必要な空中給油機が大量に欧州や中東地域に向かっているなどと説明した。一方、国内の事情で、イラン攻撃について岩盤支持層のMAGA派が強硬に反対していて、説得するための時間が必要だという考えもある。