ポーランドのナブロツキ大統領は先月、ウクライナのゼレンスキー大統領に授与していた勲章を剥奪すると表明し、対立が深まっている。きっかけはゼレンスキー大統領がロシア軍と戦うウクライナ軍の特殊部隊の呼び名にかつて存在したウクライナ蜂起軍の名称を取り入れたこと。ウクライナ蜂起軍は第2次大戦中の民族主義組織のこと。ポーランド政府はこの組織が当時、最大10万人のポーランド人を虐殺したとして、ゼレンスキー大統領の決定を厳しく批判した。これに対しゼレンスキー大統領はこの組織が独立を目指して当時ソビエトに抵抗して戦った国の英雄とされる存在と反発している。ロシアにとって両国の関係悪化は好都合という受け止め。ロシアはこの組織がナチス・ドイツに協力していたとして、ゼレンスキー政権がナチス協力者を英雄扱いしていると主張し、改めて軍事侵攻を正当化しようとしている。
