地方の空港で航空機の燃料の確保が難しくなる中、海外の航空会社が新千歳空港との間の定期便の運航計画を断念したことが分かった。関係者によると、オーストラリアの航空会社「カンタス航空」はことしの冬に季節限定で新千歳とシドニーを週に数往復程度結ぶ定期便を運航する計画を立てていた。しかし航空機の燃料や空港の地上業務を担う人員が十分に確保できないなどとして運航の断念を空港側に伝えたということだ。また、シンガポール航空も同じ理由でシンガポールとの間でことしの冬に計画していた季節限定の定期便を現状のままだと運航するのは難しいと伝えたということだ。現在のところ燃料の確保などに向けた具体的なメドはたっていないということで北海道の冬の観光シーズンへの影響が懸念される。航空機の燃料不足は人手不足で燃料を運ぶ内航船が足りないといった構造上の問題がある。インバウンド需要を地方に波及されることの足かせとなりかねない事態なので早急の対策が求められる