宮崎県延岡市の沖合6キロ日向灘に浮かぶ島野浦島。宮崎県では最大の離島。およそ700人が暮らしている。島の周りを黒潮が流れ昔からイワシの舞う島と呼ばれるほど豊かな漁場として知られてきた。養殖業・結城嘉朗さんが今力を入れているのが漁師の仕事体験。高齢化で漁業に携わる人が少なくなる中その魅力を多くの人に伝えたいと考えている。人気は魚を捌く体験だという。地域おこし協力隊・岩田大志さんは、島野浦を観光地として盛り上げたいと考えている。岩田さんが観光の目玉にしたいスポットは、一面のサンゴ畑。黒潮が流れ込む島の周りは一年を通して水温が高く、サンゴが育ちやすい環境が整っている。黒潮の流れに沿って台湾からやってくる蝶のアサギマダラは、ステンドグラスのように透き通った羽を羽ばたかせ、初夏の島を彩る。島では8月に初めて観光案内所を開設する予定で、サンゴや洞窟といった島の景色を楽しめるクルーズ船などを計画している。