安全対策のために交換した古いマンホールの蓋の販売を発表した茨城県水戸市。おととい、購入希望の受け付けを始めたばかりだが、すでに販売枚数以上の連絡が来ているという。果たして、どのような人物がマンホールの蓋を購入するのか?下水道施設管理事務所・三村隆所長は「(以前は)マンホーラーといわれる方が購入したと思われる」と話す。担当者の口から出た“マンホーラー”なるマニアの1人に話を聞いた。マンホール愛好家を意味する“マンホーラー”の白浜公平さん(47歳)は、これまでに巡ったマンホールは、なんと1万種類以上だという。自宅には、マンホールデザインのクッションやマンホールカードなど、国内外のさまざまなグッズがずらりと並んでいる。見せてくれたのは、ネットオークションで手に入れたという実物のマンホール。マンホーラー・白浜公平さんは「(旧)国立競技場のマンホールの蓋。ひょっとしたらカールルイスがこの上を歩いたかもしれないと想像して。最近だとふるさと納税の返礼品で出す自治体もいて、手に入りやすい。家に帰るとマンホールの蓋がある、つらいことがあっても大丈夫」と話す。人生の半分がマンホールと共にある白浜公平さんのマンホール愛に、もう蓋はできない。マンホーラー・白浜公平さんは「マンホールの蓋がきっかけでできた素晴らしい友人がたくさんいる。感謝しかない」と話す。